（ 2013/03/10） メイキング～厚塗り風編～

備忘録兼ねたメイキング第二弾です。
ちょっと前に描いたやつですがこちらの絵の行程を載せようと思います。

因みに描いたのは去年の7月です。夏だー！
当時を思い出しながらだらだら書いてます。

長いし画像が多いので続きからどうぞです～
前回の倍以上あると思います...

０.作業環境
・ペンタブ：BAMBOO FUN
・ソフト：sai、Photoshop Elements6.0
・iTunes：NO MUSIC, NO LIFE.
落書き編と同じです。

０．５.構想

夏っぽい絵が描きたい！水着！海！と思いながら最初に描いた下絵。何故か残ってたので晒し。
最初から若者5人（人間組3人＋王子2人）を描くつもりだったみたいだけど、3人目でこれ多分うまく収まらないだろうなぁと思ってボツにした模様。アスカの腋とくびれを描きたかったらしい。
こんな感じで、こういう絵が描きたい！とイメージが固まっているときは概ね線画もさくさく作れるし、完成品もきれいだったりします。イメージって大事！

１.線画

そして描き直した線画がこっち。
描いてる時はアスカのボディラインとクルスの腹筋のことしか多分考えてなかった気がする。
キャンパスサイズ広げながら人増やしていったせいで、サイズがやたらでかくなったパターンです。原寸は2200×2600pxあります。因みにボツにした方の下絵は、847×600（落書きする時よく使ってるサイズ）で収めようと描いてたはず。
因みに今回の線画のブラシは落書き編でも使ってたカスタムブラシです、多分。まだURL分かってなくて申し訳ない...。

縮小してるからあんまり分かりませんが、線画がすんごく汚いです。汚いのはいつものことなのですが、この線画の半分くらいはマウスで描いてたらしく、特にガタガタしてます。浮き輪の文字とかわかりやすいですね。髪乾かしながらちょこちょこ描くときにマウスでよくやってるので多分そのせい。
こんな横着できるのも厚塗り風だからこそ。塗りながらいくらでも直せるので線画は少々汚くても大丈夫なのですよ！ただし迷い線は少なくしておこうね！


２.色置き

珍しく背景描きました。最初から意識しとかないと描けないのです...
毎度のごとく、デフォの鉛筆でぺたぺた塗りつぶしてます。ボールと浮き輪はカスタムブラシかも。
あと線画が薄くて見づらかったので、複製して濃くしました。ついでに太めの線でなぞってシルエットも強調。

３.影

各キャラクターの色フォルダの上に、影用レイヤー（陰影）を作って、下のレイヤーでクリッピング。
１と同じカスタムブラシで影を塗り塗り。


４.色塗り：背景１

ようやく厚塗り（風）タイムです！というわけで、おなじみカスタムブラシで塗っていきます。まずは背景から。
背景レイヤーの上にレイヤーを作ってクリッピングして、空にグラデーションをつけたり海に影やハイライトを入れます。フィーリングで描いてるので当てにしないで下さいね。ちゃんと写真とか見よう。

５.色塗り：背景２

雲を塗っていきます。海の影も気に入らなかったので更に塗り塗り。ついでに背景に飽きたので浮き輪とか塗ってみたり。
このカスタムブラシは既に塗ってる上に重ねて塗ると色が混ざるので、それをスポイトで取りつつ良い感じになじませていくのが基本（だと思ってる...）です。saiで最初からペンタブのサイドスイッチにスポイト入ってたか忘れたけど、これのお陰でだいぶ捗っています。塗り塗り～スポイト～塗り～スポイト塗り塗り～♪
この雲の場合だと、まず雲と空の境界の辺りをカスタムブラシで塗ってカクカクしてた雲を整えます。ついでに薄い水色が生まれているので、それをスポイトで取って、雲の内側のもくもくを塗っています。

背景はこのくらいにして、そろそろ人物に入りましょう。
これ以降は、分かりやすいように人物のアップも載せていきます。
因みに今のところこんな感じ。汚いですね。てか既に人物塗り始めてますね。きにしなーい


さて、その前にひとつ大事な作業を。ここからの塗りが落書き編との大きな違いです。
今のところのレイヤー構成はこんな感じです。

・線画レイヤー
┌海のハイライトとか
├海の影とか、映り込む雲とか
├空のグラデーション
・海と空の色レイヤー（乗算/なので浮輪と足のとこの色が重なってる）
┌影用レイヤー（陰影）
・フォルダ
　├髪色レイヤー
　├服色レイヤー
　└（略）

うむうむ。ではこのレイヤーたちを、
( ＾ω＾)
⊃[レイヤーたち]⊂

( ＾ω＾)
≡⊃[ヤー]⊂≡

こうして
( ＾ω＾)
≡⊃⊂≡

こうじゃ
( ＾ω＾)
⊃ .. ⊂ 　
　‘∵
　 ‘:’;

いや、バラバラではなく一枚のレイヤーにまとめるんですけどね！
というわけで、画像を結合しましょう。
結合したら直したくなっても修正しにくくなるんじゃないか？ええ、昔の私もそう思っていましたとも。デジタルでお絵かきし始めた頃は、間違えて線画と色塗りレイヤーを結合してしまって何度泣いたか...しかし！
逆に考えるんだ、『一枚で全て修正できる』と考えるんだ！
まあ、不安なときはレイヤー複製しておけば安心です。大胆に行きましょう。

６.色塗り：人物１

アップで見るとこんな感じ。

一発でだいぶスッキリしましたね。
人物を塗るときは、
・まず線画の上を線画と同じ色でなぞる→肌や服の色と混ざった色が生まれる→スポイトで取ってなじませながら整える。
・同じように肌や服の色とその影の色の境をなぞる→混ざった色が（略）→スポイトで（略）
・同時に、迷い線などの線画の汚い部分を塗りつぶしてなかったことにする。
・ひと通り整ってきたら、服や影を描きこむ。
を同時進行で気が済むまでうにうにやっていきます。この塗り方にしてからペンタブの芯の減りが激しくなった気がします。ひたすらうにうに。

今回は線画がそれなりに固まっているのであまり変わりませんでしたが、もっとひどい線画で塗り始めたときは、塗りながら線画を描き直したりしています。
ひどいときの例はこんな感じ。これもう2年前の絵だからすごく恥ずかしい。

↓

↓

天気が変わってる！！！

７.色塗り：人物２

アップ。

更に塗り塗りしつつ、ハイライト入れました。瞳がきらきらし出すと元気が出ます。レイプ目も好きですけどね。
カスタムブラシだと色が混ざっちゃうので、ハイライトのようにはっきりと色を追加したいとき（あと全然別のものを描き加えたり、逆にあるものを消したりするときも）は新しいレイヤーを作って、そちらで描き加えてからまた結合して塗り進めていきます。
あともうひたすら塗り塗り。同じ作業をしてるだけなので、描くことがないｗ

とりあえずこれで塗りは一段落です。
メイキングにするとすごく短くなってしまっていますが、この６，７が一番時間かかってます...。

８.色調整１

アップ。

色塗りはもういいかなと思ってきたので、終わりに向かいましょう。色を調整するよ～。
新しいレイヤー（オーバーレイ）を上に作って、奥側のものを灰色でぐりぐり塗ります。若干奥行きが出るようなーそうでもないようなー。
あと海も同じようにぐりぐりして、奥の方の色を濃くしました。手前の透明度が上がったように見えるようなーそうでもないようなー。

９.色調整２

アップ。

この辺で多分フォトショに持っていったはず！（記憶が怪しい）
フォトショでは、カラーカーブなどを使って色調整したり、適当な色で塗りつぶしたレイヤーをオーバーレイとかスクリーンとか色々変えたりして遊びます。
この時は何したか覚えてないのですが、何だか緑っぽかったので何色かを加えて調整したようです。

１０.色調整３

太陽の眩しさ？が欲しかったのでグラデーションツールで白いのをうっすら載せました。
太陽サンサン熱血ぱわー！

１１.仕上げ

アップ。

もうゴールしてもいいよね...？
いつものアレ↓をかけておしまいです！！！


１２.完成
というわけで、おつかれさまでした！！！！
完成絵は記事の最初のやつです。

最終的なレイヤー構成は上から順番にこんな感じ。
（あっ、落書き編のレイヤー構成でディフュージョンフィルタの書いてなかった...）

・ディフュージョンフィルタ用（比較明）
・ディフュージョンフィルタ用（スクリーン）
・ディフュージョンフィルタ用（乗算）
・絵レイヤー

わーいシンプル！実際は、不安なときに作っておいた複製レイヤーとかを残したままにしておりますが、基本的にこれだけになります。

最後までお読み下さり本当にありがとうございます！おつかれさまでした！
何か書き漏らしがある気がして不安だけど、とりあえずこんな感じで！
もしご不明な点等ございましたら、出来る限り答えますのでお気軽にどうぞです。